下田修平のブログ (ほぼ休眠中)

選挙立候補時の経験を書いてみました、今後無所属でどこかに立候補される方の参考になれば幸いです。今は普通に勤め人です。

別に政治家になりたいわけではない

 こう書くと、「じゃあなんで立候補するんだよ、票が割れて困る!」と言い出す人がまたいらっしゃるかもしれませんが。

 私は政治や政治家を目的にするつもりは一切ありません。政治は、何かを成し遂げるための手段だと思っています。私の場合、具体的には「新庁舎建設に対する見直しと、それにお金かけるくらいなら渋滞解消や健康増進等等にお金使いたい」というのが目的としてあり、その手段として選挙→政治という手段がある、ただそれだけです。

 人によって、目的と手段が入れ替わることは、よくあることです。例えば大学でよく見かけるテニスサークル。ある人は、テニスを目的として加入します。ある人にとっては他の大学生との交流が目的であり、テニスはその手段にすぎない、ということもあります。どちらが良い悪いというわけではないです。同様に、政治の世界にも「政治家になる=選挙に勝つ」のが目的、という人もたくさんいると聞いております。

 政治は目的ではなく手段、とする人の中で最もわかりやすい例は、NHK党の立花党首でしょう。立花さんは「NHKをぶっ壊す」という目的を持ち、そのために先ず司法を手段としました(*1)。つまり、裁判を仕掛けたのです。しかしこれはうまくいかず、次に政治を手段としました(今でもいろいろ裁判はやっていますが)。地方選で当選し、しかしその議員の職に留まることなく次々と他の地域で選挙を展開し、自分の仲間を増やしました。参議院議員の席も、あっさり捨てました(*2)。かなり珍しい例だとは思います、これほどピュアに政治を手段にしている人を見たことがありません。

 私の話に戻りますが、現在のサラリーマン職を辞するにあたり、「政治家の道を進むのですね」とよく言われるのですが、それはちょっと違います。例えば今回落選したとして、じゃあ今度は4月の地方統一選に出ようとか、とにかくなんでもいいから選挙があったら出てみる、というわけではありません。軽井沢の町政をどうにかしたい、だけなのです。仮にどこかの有力政党がやってきて、どこか他の地域の絶対当選する議席を用意しましたなんてこと言われても、興味ありません。

 

*1:社会や制度を変えたいと思ったら、日本には政治と司法という手段があるのですが、選挙制度も裁判所もロクに機能していない国は昔も今もあるわけで、そうなると残った手段は武力闘争になります。昔はそれが当たり前でしたが、現代日本では当然ながらNGです。

*2:ちなみにこの時繰り上げ当選した浜田さんは、私の大学時代部活の一つ下の後輩です。もう気軽にタメ口で話せる相手ではなくなりました。