下田修平のブログ (ほぼ休眠中)

選挙立候補時の経験を書いてみました、今後無所属でどこかに立候補される方の参考になれば幸いです。今は普通に勤め人です。

選挙管理委員会 (ちょっと変わった高校での自治組織活動)

 町長選立候補準備のために選挙管理委員会といろいろやりとりする立場になって思い出したのが、「自分もそういえば選挙管理委員だった」という闇歴史。とはいえ、高校時代の話です。私の出身高校(麻布高校というちょっと変わった学校)には、生徒会がありませんでした。その代わり、予算委員会、サークル連合、選挙管理委員会という自治組織がありました。おそらく、生徒会という組織に権力集中するとロクなことがないという認識のもと、権力分散を図ってこのような形になったのだと思われます。選挙管理委員会の主な仕事は、文化祭実行委員会と運動会実行委員会の委員長を選ぶことです。あとは、たまに臨時に発生する全校投票の実施ですね。

 私はもともとこれに全く興味ありませんでしたが、同学年のガキ大将的存在の某氏が「下田、うちのクラスの選挙管理委員になってくれないか?」と持ちかけてきました。私は部活が忙しいことを理由に断りましたが、全く彼も引きません。しまいには、殴る蹴るという暴力を振りかざしてきました。じゃれあいのレベルを超え、本気のパンチ&キックです。今考えると本当にひどい話ですが、あっさり暴力に屈し、私はしぶしぶクラスの選挙管理委員となりました。

 そして最初の委員会に出席した時、私と同様にやる気のない連中ばかりである事に気づきました。この学校は中高一貫校なので自治組織も中1〜高3が一緒になってやるのですが、選挙管理委員会は高1が幹事学年でした。私はちょうど高1だったので、「よし、このダレきった組織に喝を入れてやる」と思い立ち、委員長となりました。自分のやる気のなさは過去に置き去りにして。仕事そのものはたいしたこと無かったと思いますが、とにかく「委員を委員会に出席させる」ことに努めた記憶があります。この学校は生徒の自由度が高いことで有名(校則なし、制服なし)でしたが、「義務を履行しないのも自由」と勘違いするアホも多かったので、先ずは出席率の悪い委員を個別に訪問し、「次回XX日に委員会あるから、出てね」と説得することにしました。自分より下の学年なら「オラオラ、おまえ委員会サボるとは上等じゃのう?」と脅せばOKでしたが、問題は高2・高3です。上級生になるほど不良化が進み、高3のとあるクラスは夏場は約半数が上半身裸で生活しているといった有様でしたので(現在ではエアコンが教室に導入され、このようなシーンはなくなりました)、そこに一人で乗り込んでいっても相手にされません。紙飛行機が飛んでくるだけです。なので、予算委員会やサークル連合などを仕切っていた高2・高3の先輩等に「XXさんに出席してくれるように言ってくれませんかねえ?」とお願いし、なんとか出席率を上げました。それでも委員会出席率は、せいぜい8割だったかなあ。

 で、選挙に際して立候補者の公開討論会などを実施するわけですが、事前質問提示は全くなし、質問は完全アドリブでした。一般聴衆からの質問終わった後、私から「文化祭っていうけど、この学校の文化って何でしょう?単なる『麻布祭』ってタイトルじゃダメなんですか?」と質問し、候補者を困らせてほくそ笑んでいました。我ながらちょっと性格悪いですが、自分が今月、逆の立場で同じような目に遭わないことを祈るのみです。