下田修平のブログ (ほぼ休眠中)

選挙立候補時の経験を書いてみました、今後無所属でどこかに立候補される方の参考になれば幸いです。今は普通に勤め人です。

インバウンドの現状と見込み

欧米諸国はもう新型コロナウィルス対策としての出入国規制をほぼほぼ撤廃しており、日本への旅行も回復しているとのことですが、やはり中国からの客が来ないので、免税店などではコロナ前の水準まで回復していないと言われております。22年12月8日時点で中国から見た場合、出国にも入国にも厳しい規制があり、海外旅行はほぼ0。まず出国に関して、パスポートの更新を実質上許可していない状況です。このコロナ禍の3年でパスポートを失効する人も増えましたが、海外に行って帰ってくるとウィルス持ち帰っちゃうからという理由なのか、更新を認めるケースはほとんどない、と。日本人夫と中国人妻のとある事例では、日本に住む夫の母が体調崩し、そのお見舞いのために妻がパスポート更新申請に行ったところ、審査官ではなく門番から「その日本人と結婚している証明を見せろ」と言われたそうです。やむなく一旦帰宅し、結婚証明書を持って再トライしたところ、その門番が今度は「この結婚証明書が本物という証明を見せろ」と言われたそうです。いかにも中国らしいやり取りですが、今度は夫も連れてきて説得。もしそれでもだめだったら、警備員の前でキスでもすれば信じてくれるか、いやしかしさすがにそれは、、、と覚悟したそう。次に審査官のところに行ったら、また同じ問答。結局なんとか発行してもらったそうですが、家族に日本人がいなければほぼ無理らしいです。そしてそもそも、個人旅行をまだ解禁していません。今日本に来ている中国人は基本的に商用で、仕事のついでにちょっと観光できるかな、という程度です。加えて帰国後に8日間の隔離があり、これはほとんど牢獄と変わらない生活(一歩も部屋の外に出られない)でなかなか辛い。そして飛行機に乗る直前或いはこの隔離期間にPCR検査が義務となっており、陽性だとホテルではなく本当に牢獄みたいな病院に連れていかれます。この怖さもあるので、陽性者だらけの日本に来たがる中国人はほとんどいません。

が、12月上旬から徐々にコロナ対応の政策が緩和されてきており、欧米系アナリストの予測でも来年4月か5月頃までには入国隔離も大幅に緩和されるのではと言われております(23年4月のF1上海グランプリは最近キャンセル発表されましたが)。そうなると、日本のGWにはまた中国人観光客が大量に戻ってくる可能性あり。これを恐れる日本人が、多いようです。

長年中国に住んでいて(約10年)、それなりに中国の習慣も分かったうえで敢えて言うと、確かに日本における中国人のマナーは悪い(ホテル室内での喫煙、温泉でプールのように泳ぐ、どこでもやたら大声で騒ぐ、列に並ばない、撮影禁止でもスマホ撮影おかまいなし、等等)。しかしそれは、そもそもマナーというものが存在することを知らないだけであり、指摘されれば理解してくれるケースも多々あります(60~70%の人は素直に言うこと聞いてくれる印象)。アメリカ人だってイタリアの高級レストランに短パンでやってきて顰蹙買うというのはよくある話ですし、日本人だって15年位前までは欧州の高級ブランド店で店員から嫌われる対象でした(やったら革製品をべたべた触るから)。わからない人には、はっきり言ってあげるのがむしろ親切というもの。どんどん言ってあげましょう。はっきり言わなくても分かるでしょ、が通用するのは日本人くらいなものです。たとえばホテルにチェックインする時にQRコードを読み込んでもらって、そこに書いてあるNG事例を全て読まないとチェックイン完了できない、といった仕組みを作るのも良いと思います。海外から来ている人にとってローミング料金は気になるものであり、そのため公共Wifiにつなぐ人も多いはずですが、それもNG事例全て読まないと接続できないようにする、なんてのも良いかも。そういう工夫が、観光地に求められると思います。